お焚き上げとは、長く大切にしてきた品や、思いのこもった品を、火で焚いて送り出す儀式です。遺影も、多くの寺院や供養サービスでお焚き上げを受け付けています。
ただし、お焚き上げと「供養」は同じ意味ではありません。依頼先によって、読経を伴うかどうかなど内容が異なります。この記事では、お焚き上げと供養の違いや、依頼方法ごとの特徴、依頼前に確認しておきたいことを解説します。
お焚き上げとは
お焚き上げは、寺院や神社などで、役目を終えた品を火で焚く儀式です。お守りやお札、人形、手紙、写真など、そのまま捨てるには気が引ける品を手放す方法として行われてきました。
その意味合いは、寺院や神社、地域によって説明が異なります。たとえば、品を清めて送り出す、感謝を込めて天にお返しする、といった言い方がされることがあります。決まった一つの定義があるわけではないため、依頼先がどのような考え方で行っているかを確認するとよいでしょう。
遺影もお焚き上げできる?
遺影のお焚き上げを受け付けている寺院や供養サービスは多くあります。ただし、受け付ける品の範囲は依頼先によって異なります。
- 写真のみを受け付け、額縁やガラスは受け付けない
- 受付の時期が決まっている(年に一度の行事のときのみなど)
- 地域の行事(どんど焼きなど)では、写真を受け付けていない場合がある
なお、ご自宅の庭などで写真を燃やすことは、法律や条例で制限されている野外焼却にあたるおそれがあります。お焚き上げは、受け付けている寺院やサービスに依頼しましょう。
お焚き上げと供養の違い
「供養」と「お焚き上げ」は一緒に語られることが多いものの、指しているものは異なります。
| 供養 | お焚き上げ | |
|---|---|---|
| 指すもの | 故人や品に対して、読経などを通じて祈りをささげる行い | 品を火で焚いて送り出す儀式 |
| 品物 | 手元に残ることもある | 焚き上げるため残らない |
| 組み合わせ | 供養を行ったうえでお焚き上げをするところ、お焚き上げのみを行うところなど、依頼先によって異なる | |
「読経してからお焚き上げしてほしい」という希望がある場合は、依頼先のサービス内容に読経などの供養が含まれているかを、事前に確認することが大切です。
遺影のお焚き上げを依頼する方法
主な依頼先は、次の3つです。
- 寺院:菩提寺に相談するほか、写真や人形の供養を受け付けている寺院に持参する方法があります。受付日が決まっている場合が多いため、事前に問い合わせましょう。
- 神社:お守りやお札のお焚き上げを行う神社もあります。写真を受け付けるかどうかは神社によって異なります。
- 郵送で受け付けるサービス:寺院や事業者が、郵送で品物を受け付けてお焚き上げを行うものです。持参が難しい方や遠方の方に向いています。
費用の目安と確認方法
お焚き上げの費用は、依頼先や品物の量によって大きく異なります。寺院ではお布施として納める形で金額を決めていないこともあり、事業者のサービスでは1点ごと、箱ごとなどの料金設定が見られます。
正確な金額は、依頼先に直接確認するのが確実です。比べるときは、次の点を確認しましょう。
- 読経などの供養が料金に含まれているか
- 送料や、額縁の処分費などが別にかかるか
- 完了の報告や証明書の発行があるか、別料金か
おもいで供養便の場合は、提携寺院での読経供養とお焚き上げを含めて、お写真1点3,000円(税込・送料別)です。
額縁やガラスはどうすればいい?
額縁のガラスや金属部分は焚き上げることができないため、写真だけを取り出して依頼するのが一般的です。外した額縁は、お住まいの自治体の分別ルールに従って処分できます。
- ガラスは、不燃ごみなどとして扱われることが一般的です。割れないよう新聞紙などで包みましょう。
- 枠は、木製・金属製・プラスチック製などの素材や大きさによって区分が変わります。大きなものは粗大ごみになる場合もあります。
写真が額縁に貼り付いて外しにくい場合は、無理にはがすと破れてしまうことがあります。その場合の扱いは依頼先によって異なるため、発送前に相談してみてください。
郵送で依頼する方法
近くにお焚き上げを頼める場所がない場合は、郵送で受け付けているサービスを利用する方法があります。一般的には、申し込み後に案内された送付先へ写真を送り、供養やお焚き上げの完了後に報告を受ける流れです。流れや梱包の注意点は「遺影の供養は郵送でもできる?」で詳しく解説しています。
おもいで供養便では、お預かりしたお写真を提携寺院へお届けし、毎月10日の合同供養法要で僧侶が読経供養したのち、法要に続けてお焚き上げいたします。完了はメールでご報告します。
よくある質問
- お焚き上げの様子を見ることはできますか?
- 依頼先によって異なります。立ち会いができる寺院もあれば、報告のみのところもあります。おもいで供養便の合同供養法要はご参列いただけませんが、個別供養(1件30,000円・税込)では、供養の様子を撮影した動画をお届けしています。
- お焚き上げをした証明はもらえますか?
- 証明書を発行している依頼先もあります。おもいで供養便では、供養執行日と故人のお名前を記した供養証明書を、1通3,000円(税込・郵送料込み)で発行しています。
- カラー写真やプリント写真でもお焚き上げできますか?
- 一般的な写真であれば、多くの依頼先で受け付けています。ただし、品物の素材によって受け付けの可否が分かれることがあるため、迷う場合は事前に依頼先へ確認してください。
まとめ
お焚き上げは、思いのこもった品を火で焚いて送り出す儀式で、遺影も多くの依頼先で受け付けています。一方で、読経などの供養とは別のものであり、両方を行うかどうかは依頼先によって異なります。
依頼するときは、供養が含まれるか、額縁の扱い、費用に含まれるものを確認しましょう。遺影の手放し方をほかの方法と比べたい方は、「遺影の処分方法5選」もあわせてご覧ください。