仏壇を処分するとき、遺影は仏壇とは別に、残すか手放すかを決めることができます。仏壇と一緒に処分しなければならない決まりはなく、遺影だけを手元に残す方も、仏壇とあわせて供養して手放す方もいます。
この記事では、仏壇じまいの一般的な流れと、遺影・位牌の扱いで気をつけたいことを解説します。
仏壇じまいと遺影
実家を片付ける、住まいを移す、継ぐ人がいないといった理由で、仏壇を手放す「仏壇じまい」を考える方が増えています。仏壇の周りには、仏間の長押に掛けられた遺影や、仏壇の中に置かれた写真など、故人の写真が集まっていることが多いものです。
仏壇の処分を進めるときは、遺影もあわせて行き先を決めておくと、片付けがスムーズに進みます。
仏壇を処分する一般的な流れ
仏壇を処分するときは、一般に次のような流れで進めます。細かな作法は宗派や寺院によって異なるため、菩提寺がある場合は最初に相談しましょう。
- ご家族・ご親族と相談する:仏壇を引き継ぎたい方がいないか確認します。
- 菩提寺に相談する:仏壇から魂を抜くとされる「閉眼供養(魂抜き)」を依頼するのが一般的です。宗派によって、呼び方や考え方が異なります。
- 中身を取り出す:位牌・仏具・写真・書類などを取り出し、それぞれの行き先を決めます。
- 仏壇を引き渡す・処分する:寺院や仏具店、専門の業者に引き取りを依頼する方法や、自治体の粗大ごみとして出す方法があります。
遺影はどうする?
遺影の行き先は、主に次の3つです。
残す
仏壇がなくなっても、遺影を飾ったり、しまって保管したりすることはできます。大きな遺影は場所をとるため、小さなサイズに作り直す方もいます。方法は「遺影を小さくする方法」で紹介しています。
供養して手放す
写真のデータを残したうえで、遺影は寺院やお焚き上げ、郵送供養サービスに依頼して手放す方法です。仏壇とは依頼先が別になっても構いません。
仏壇と一緒に依頼する
仏壇の引き取りを依頼する寺院や業者が、遺影もあわせて受け付けている場合があります。その場合は、遺影がどのように扱われるか(供養の有無、お焚き上げの有無)を確認しておきましょう。
位牌はどうする?
位牌は、遺影とは扱いが異なることが多いお品です。一般には、閉眼供養を行ったうえで寺院に納める、お焚き上げする、あるいは寺院で永代にわたって供養してもらうといった方法があります。どの方法がよいかは宗派や寺院によって考え方が異なるため、菩提寺に相談するのが確実です。
なお、おもいで供養便は写真の供養サービスです。魂抜き(閉眼供養)が済んでいない位牌・仏像はお引き受けしていません。写真以外のお品については、種類により対応が異なるため、事前にメールでご相談ください。
仏壇じまいで見落としやすい注意点
- 仏壇の中の写真や書類:引き出しや仏壇の奥に、故人の写真、過去帳、大切な書類がしまわれていることがあります。処分する前に、すべての引き出しを確認しましょう。
- 長押や壁の遺影:仏壇から離れた場所に掛けられた遺影は、見落とされやすいものです。仏間全体を確認してください。
- 額縁の扱い:遺影を供養に出す場合、額縁は外して写真のみを受け付ける依頼先が多くあります。額縁は、ガラスと枠を分ければ多くの自治体で不燃ごみ・粗大ごみとして出すことができます。
- 写真の控え:遺影を手放す前に、スキャンなどでデータを残しておくと安心です。
おもいで供養便では、額縁から外したお写真をご郵送いただくだけで、提携寺院にて僧侶の読経のもとご供養し、お焚き上げいたします。仏壇の処分と時期がずれても、お写真だけを別にお送りいただけます。
よくある質問
- 遺影にも閉眼供養(魂抜き)が必要ですか?
- 仏壇や位牌は閉眼供養を行ってから手放す考え方が広く知られていますが、遺影の扱いは宗派や寺院によって考え方が異なります。仏壇の閉眼供養を依頼するときに、遺影についてもあわせて菩提寺に相談するとよいでしょう。
- 菩提寺がない場合はどうすればいいですか?
- 仏具店や仏壇の引き取りを行う業者が、閉眼供養の手配を含めて対応している場合があります。遺影については、宗派を問わず受け付けている供養サービスを利用する方法もあります。おもいで供養便も宗派不問で、檀家になっていただく必要はありません。
- 仏壇と遺影は同じ時期に処分しないといけませんか?
- 同じ時期である必要はありません。仏壇を先に処分し、遺影は気持ちの整理がついてから行き先を決めても構いません。
まとめ
仏壇じまいでは、仏壇とは別に遺影の行き先を決めることができます。残す、供養して手放す、仏壇と一緒に依頼するといった方法があり、位牌は菩提寺に相談するのが確実です。
処分の前には、仏壇の引き出しや仏間全体を確認し、大切な写真や書類を見落とさないようにしましょう。